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【リアルワーク】男性への提供例

【リアルワーク】男性への提供例

どうも、店長の大田垣です。
本日は実際の提供例の紹介。
よく「男性のウィッグはありますか?」というお問い合わせもありますので、まずはその答えを。

結論、あります。
が、化繊においては女性の方が圧倒的にデザインの選択肢が多く、男性は少ない。
そして化繊、人毛関係なくカット有りきで考えても、出来るデザイン作りに限界がある。

 

その限界とは、主に長さの問題です。

実際に頭皮から生えている毛髪と比べると、多い少ないの分布が異なっていること、生えている根元の方向などに少しランダム性があること。

 

これらの要素で、短くすればするほど、人頭との違いが誤魔化せなくなってきます。

例えば、本来の人頭では後頭部は多毛な部位だけど、ウィッグは通気性の観点から後頭部の毛量は少ない。そこを短くし過ぎると後頭部がやたら薄く感じる。とか、

短くすればするほど、髪に弾力が増し、あらぬ方向へ動いてしまって直せなくなる。とか。

 

刈り上げのスタイルとかも、布地が見えてしまう時点でアウトです。

 

なので、出来るデザインと言えば、それなりに長さのあるメンズスタイルになってしまうので、

「今まで刈り上げていた」「髪の毛立たせるくらい短かった」などは、再現不可能だと思った方が良いです。

もしかしたら、「ウィッグを被る」ではなく、「フィルムを貼り付ける」ようなタイプなら可能かもしれませんが。

↑ 100%人毛ウィッグ

こんな感じの長さが割と限界かもしれませんね。これでも後頭部の布のヨレとか、使っていくうちに引き伸ばされてもいくので、キレイにカットしたとしても、使うことでの消耗によるズレも発生します。短ければ短いほど、それは顕著に出てきやすくなります。

 

素材や毛の植え方によっては襟足なども浮きやすかったりします。

 

ウィッグは「買えば髪型が勝手に決まる」というのは抱きがちな幻想で、あくまで道具である以上、出来ること、出来ないことの線引きを明らかにすることは大切ですね。

 

しっかりプロとして責任ある判断をし、お客様の実現可能性と向き合いながら提供をさせていただけたらと思います。

 

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