がん治療と脱毛ケア

コラム

脱毛の「目安」を知っておく

がん治療の副作用として、頭髪だけでなく眉毛やまつ毛、体毛などが抜ける可能性があります。
一般的には、治療開始から2〜3週間で脱毛が始まり、治療終了後1〜3ヶ月で毛が再生し始めることが多いとされています。進み方や範囲には個人差があります。
「いつから、どのくらい変わるのかな」と気になったときは、まず目安を知っておくだけでも、少し心が落ち着くことがあります。

できる準備から少しずつ

先に準備しておくことで不安や負担をやわらげやすくなります。
全部を一度に整えなくても大丈夫です。今できることから、少しずつで構いません。

・髪が長い方は、治療前に短くカットしておく(抜け毛の処理が楽になり、気持ちの負担が軽くなることがあります)
・帽子やバンダナ、必要に応じてウィッグなど、外見を整える選択肢を用意しておく
・「いつ頃から起こりそうか」を担当医や看護師に確認しておく

頭皮は「やさしく、清潔に」

脱毛中や脱毛後の頭皮はデリケートになりやすいとされています。
だからこそ、強くこすらず、やさしく洗うなど、刺激をできるだけ減らしながら清潔を保つことが大切です。
「これで合っているのかな」と迷うときは、無理をせず、続けやすいケアを選んでくださいね。

外見を整えること

アピアランスケアは、外見の変化に伴う心理的な苦痛を和らげ、患者さんが自分らしさを保ちながら生活を続けられることを目的としています。
ウィッグやスカーフの活用は、日常生活や社会生活に参加しやすくする助けにもなり得ます。
スキンケアやメイクアップなどの整容的支援も、生活の質(QOL)を支える要素として挙げられています。

迷ったときは

脱毛のことは、情報はあっても「自分の場合はどうしたらいいのか」で迷いやすいものです。
FOR ACでは、脱毛や外見の変化に関する相談窓口を設けており、ウィッグの試着やメイクアップ指導などのサービスを提供しています。
最適なケア方法や支援につなげることができるので、遠慮せずに何でも聞いてくださいね。


FOR ACとは

がん治療の過程で変わっていく外見に、そっと寄り添うために生まれた「見た目外来」です。

髪や肌、爪など外見の変化に不安を感じたときに、アピアランスケアを学んだプロフェッショナルが、あなたに合う方法を一緒に整理し、安心して暮らすためのサポートを行います。

たとえそれが、まだ「悩み」と呼べるほどではなくても。

がん患者の方が自分らしさを取り戻すための選択肢として、いつでも気軽に思い出してほしい場所です。